10月24日(その2)

秋葉原から中野へ。
舞台「ふしぎ遊戯」の千秋楽。


千秋楽はどーしても観たかったので、
チケット手に入れるのに多少無理するまでありますよね←


本当に良い舞台だと思いました。
原作があるから、ストーリー的な部分で
おもしろかったとか、楽しかったとか、感動したとか、、
そういうのはあんまりないけど、ただ、すごく良かった。


前にも書いたけど、マンガだと文庫版で全10巻*1あるものを2時間半にしてるから、
原作のダイジェストみたいになってる感じはしました。
原作のマンガは、もっとそれぞれのキャラクターも掘り下げて描いているし、
物語が破綻しないように設定もしっかりしてるし、伏線もちゃんと回収してる。


ストーリーのショートカットの分、小さな舞台ゆえの演出上の制約の分、
原作無しで舞台だけ観ると、分かりにくい部分はあっただろうなーっと。


ストーリー構成については、演出の方自身もその苦労を書いてますし。。
http://blog.goo.ne.jp/ita-maki/e/c1725396a481776205c45d456b753276


でも、それでも原作の醍醐味を残したまま違和感無く纏まっていたと思うし、
ストーリーなんて二の次って思わせるほどに、
キャストの方々の演技に力があったように思います。


最初に原作を読んだ時は、はしもんに美朱のイメージは無いなって思ってたけど、
実際舞台を観たら、なんか、そこにいたのは夕城美朱で・・・笑
こんなに役を作り込めるんだなっていうのが、想像以上でした。


外部の舞台が初めてのあっきゃんも、相当がんばってたと思います。
緊迫した場面になると、ちょっとセリフが走りがちになるのが少しもったいなかったけど。


他の皆さんも、原作での各キャラクターのイメージに忠実に演じつつ、
それぞれの個性もたぶんうまく発揮していて。
そして、そんなキャストのみなさんの魅力が溶け合って、
原作のイメージに忠実な、でもそれ以上に魅力的な世界が舞台の中に創られてた。


これは初日の1公演目を観た時にも感じたことだったけど、
千秋楽の時は、さらにキャラクターを演じきってる気がしました。
千秋楽だったから、アドリブや遊びも多かったけど*2
それが、より各キャラクターに生きた魅力を与えてた。
それこそ、本の中の人間なのに。。。


前にも書いたんですけど、最初に「ふしぎ遊戯」のマンガを読んだ時、
あんま好きな感じじゃないなーって思ったんです。
でも、舞台を観て、無性に原作を読みたくなって、千秋楽を観る前の土曜日(23日)
3〜4時間くらいかけて、一気にマンガを読み返しました。


そしたら、あの舞台を観た記憶が、原作を読む僕に、
ふしぎ遊戯」の世界に色や熱を加えてくれたんでしょうね。
今度は、ビックリするほど簡単に感情移入できてしまって。。。笑
こんなに笑えて泣けるマンガだったんだなって、やっと分かりました。




あと、千秋楽での終盤、七星士との別れの場面で、はしもんがたぶん本当に泣いて、
「もう会えないの?」って言う美朱のセリフがちゃんと言えてなかったんです。
きっと、舞台での美朱と、これで舞台が終わるっていう現実の自分自身との
状況がリンクしたんだろうな、って思うんですけど。


あの涙から、今回の舞台を作り上げるまでの全ての過程が
どれだけ濃いものだったかを垣間見ることができた気がしました。


終演後のカーテンコールでは、キャストさん達の仲の良さ、
チームワークの良さも、伝わってきたし。。


今回の経験は、はしもんやあっきゃんにとって
すごく大きな糧になってるはずだと思います。




これはねー、本当にまた観たい舞台です。
もっと大きな会場で、もっとしっかりしたセットを組んで。。




てゆーか、、今は無性にふしぎ遊戯について誰かと話したい。笑


とりあえず、エンディング曲を音源で欲しいなー・・・

*1:舞台でやったのはそのうち第一部(8巻の途中)まで

*2:とくに翼宿と井宿w